ABOUT ME

 

わたしが9歳の時。

いとこのお姉ちゃんに新しい命が宿りました。

 

会うたびにどんどん膨らんでいくお姉ちゃんのお腹。

その大きなお腹に手を当てると、

モコモコ中で何かが動いているのです。

 

その得体の知れない物体に、

9歳の私は魅力されてしまいました。

 

ある日、

あんなにも大きかったお腹が

見事にぺったんこになっているお姉ちゃんがいて、

そして、隣には見たことのない小さな小さな何かがいました。

 

 

それが新生児を初めて見た瞬間でした。

 

 

 

初めて産まれたての赤ちゃんを抱き上げたときのぬくもりと重みに、

突然どばーーっと涙がこみ上げてきて、

おいおいと声をあげて泣いたことを

今でも鮮明に覚えています。

 

その時に、白衣を着て母子のお世話をしている、

その人になりたいと思ったのです。

 

そこから迷うことなく、助産師になりました。

 

 

新しいいのちの誕生に立ち会う喜びはもちろんですが、

悲しい瞬間を共に感じさせてもらうこともあり

 

生と死とは何なのか、、、

 

新米助産師だった私は心が大きく揺さぶられ、

医学書や哲学書を読み漁り答えをみつけようとしました。

 

答えを模索しながら役割を全うしていく中で、

その経験のすべてが自己の価値観を大きく変えてくれました。 

 

 

その後、三人兄弟に恵まれ、妊娠出産の神秘を体験。

思い通りにいかないしんどさも、尽きることのない喜びの感情も、、、現在も体験中です。

 

子供たちが少し大きくなってきたので、

今までにたくさんの友人や家族から頂いた山盛りのご恩を、

今度はこれから子育てする皆さんに送っていきたいと思います。

 

 

当時9歳の小さな私が

新生児を抱き上げたと同時に

強烈に湧いてきたある風景がありました。

 

それは、とても穏やかな晴れた日に縁側でエプロンをつけ、

赤ちゃんを抱っこしてニコニコしている女の人の後ろ姿。

 

誰かわからないその女の人が、今現在のわたしです。

 

 

 

 

2024年の春から、

お産の取り扱いを始める準備をしています。

小さな頃に思い描いた助産師像にぴったり重なるときはもう間近です。

 

 

体にいのちが宿る経験は、

まだ知らない自分と出会え、

 

出産は、赤ちゃんとともに

自らも生まれ直す事ができます。

 

 

女性の一生の中で、

子供の有無どちらを選択しても豊かな人生だと思います。

 

もしも、妊娠出産育児のできるチャンスが巡ってきて選択できるのならば、

経験してみる価値は言葉では言い表せられないほどあります。

 

 

一人の女性とそのご家族が

より豊かにより心温かく過ごせるよう寄り添います。

 

その時がきたら、どうぞ頼ってください。

 

そして、そのあとも続く子育てもすぐそばで伴走していきます。

 

 

 

 

清田朝子